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2006年 12月 12日
今年の春から暖めていた構想が、ようやく形になった。仕事場のあるマンションのベランダを石庭にするというものだ。
海外取材の多い私は、どうしても水遣りに限界があり、ともすれば、枯らしてしまうことになる。だったら、石庭にして、和の空間を作るのが賢明ではないか。そこで、茨城県の友部にあるタカタさんに相談した。御影石で八角形の雪見灯篭と飛び石を作ることにし、玉砂利はインドネシア産の緑石を選んだ。竹垣はタカタさんの近所の造園屋さんにお願いし、竹を植えるプランタも白御影で作った。 最初、カタログで緑の玉砂利を見つけたときは小躍りした。緑の玉砂利はめずらしい。しかも、私の専門分野であるインドネシア産なのだ。何か縁を感じるではないか。しかし、やがて、それはぬか喜びと化す。中玉の在庫がなく、大玉と小石しか手に入らないというのだ。大きいのは薄いねずみ色だし、小さいのは緑がキツイ。石のプロは混ぜれば大丈夫といわれて大玉の上から小石をばらまいてみると、なんともうるさいのである。もう一度、大玉を掘り起こして小石を減らして、ようやく落ち着いた。とはいえ、やはり理想は中玉に違いない。品薄になるのはそれだけ人気があるということだ。ちょっと未練が残るのだが、まずまずの出来となった。 白いローマンシェードを半分降ろしてみた。川島織物のこの生地は雪見障子のような効果をかもしだし、いい具合なのだ。ちょっとした割烹には負けない出来栄えである。そもそも、このデザインは、下呂温泉にある「しょうげつ」という旅館を取材したのがきっかけで思いついたのである。山の中に浮かんだカプセルにいるような心地いい空間を演出するこの旅館は、ロビーを初め、あちこちに石庭を設えている。そのひとつにヒントを得たのだ。 次は、灯篭にライトを入れて夜の演出を考えてみたい。それに、昼は昼で、外の視界をローマンシェードなしで、どうやって遮るかを考えねばならない。駐車場越しの古い一軒家の裏壁の黒ずみが、どうやっても視界に入ってしまうのである。これが難題だ。 とはいえ、やはり満足。まずは、故き母が迷いに迷って選んだ輪島塗の和机に毛氈を敷き、石庭を眺めながら書に励みたいと思うのだが、原稿を3本も抱えていては、当分おあずけである。
by satocantik
| 2006-12-12 23:37
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